数量化III類について

分析の例

以下の設問(問2〜3,問6〜11)の回答から,回答者ごとの回答パタンを探ります.

設問

データを見てみると,みると,以下のようになります.(データの右と下は切れています.)

データ

このデータに対して数量化III類を行ってみた結果は以下の通り.(注1)

数量化III類の実行結果(数表)

1〜2軸で散布図を描いてみます(下図.累積寄与15.8%).ここで,選択肢の形が同じ「問2」「問3」「問7」に着目してみると,回答選択肢が「1」(青)から「2」(緑),「3」(赤),「4」(紫)と順に,第1象限から第4,第3,第2象限へと馬蹄形に続く様子が見られます.

1軸×2軸の散布図

こうしてみると,意味合いよりも反応が出ているのかも知れません.なお,馬蹄形問題については触れません.

ちなみにこれ(1軸×2軸)について,極座標を取ってプロットすると,下図の通り.

第1軸×第2軸の極座標2元図

こうして見ると,「充実している」「好き」「満足している」と言葉は違うものの,おおむねその位置取りはいずれも似通っています.ただし「3.あまり好きではない」は他2つと違った横位置となっています.
これは,元の集計表に戻って見ると,問3.のみ,ほか2つと比べて,度数の少なさ(度数の落ち込み)が目立つからかもしれません.
また,選択肢ごとに見てみると,選択肢「4」とともに「1」も図の右側に位置しています.
これは横位置を計算する際,元の散布図でいう第1象限と第2象限が(第3象限と第4象限が)重なって計算されることが影響しているのかも知れません.
こうした関係は,極座標図を通じては容易に読み取れますが,通常の散布図やもとの集計表をただながめていても,なかなか明確には見えてきません.参考まで下記に集計表を置いておきます.

  • 注1 対応分析と多重対応分析(数量化III類)では,寄与率の意味合いは異なり,数値の見た目も違ってきます.
  • 納品物サンプル

    納品物サンプル(excel2010ファイル)(excel2003ファイル)

    ご注意ください

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